替え指

<2オクターブ、3オクターブ目のC>

通常の左人差し指に加えて、左薬指と右薬指を押さえ、右小指をはなします。

この運指でしっかりと息を吹き込むと、しっかりと倍音が乗った音が響きます。

<2オクターブ目のCis・Des>

通常の指に、左薬指と右の中指と薬指を押さえて右小指をはなします。

最も難しい音の一つ、Cisも、この運指なら安定感が増します。

<2オクターブ目のE>

通常のEの指に、隣のCisキーも同時に押さえます。

同時に二つのキーを押さえるのは、難しいですが、この運指を使うと、

ぐっと、豊かで重厚な響きになります。

伸ばしの音や、この音から始まる時などに使うと良いでしょう。

<2オクターブ目のF>

右の小指をはなします。

これだけで、息を吹き込んだ時の音のパワーが倍増します。

<2オクターブ目のA>

通常の運指に加えて、左小指と右の薬指を押さえます。

明るく力強い音になります。音程がやや高くなるので注意してください。

ゴールウェイがいつも使っている運指です。

<2オクターブ目のAis・B>

通常の指(右手の人差指を押さえた)に、右手の薬指を押さえ小指をはなします。

右手は小指以外全部押さえた方がよい場合もあります。お手元の楽器で確認してください。

<2オクターブ目のH>

3オクターブのFisの指から右の小指をはずします。

<3オクターブ目のB>

この音の運指は、3通りご紹介します。

左のトリルキーの代わりに右側のトリルキーを用います。

これだけでは音程が高くなるので、右の小指を押さえると良いでしょう。

2

左手は人差し指、親指はブリチアルディキー、薬指を押さえます。

右手は人差し指で左のトリルキーを押さえ、薬指を押さえます。

この運指は、ピアニシモを柔らかく吹くことができます。

リングキーの楽器限定です。

右の人差し指はリングだけを押さえます。

本来の運指では音程が低いのですが、補正することができます。


Point!

フルートの中音域は、原則として、ふさがっているキーから3つ目のキーを閉じると音の響きが増します。

フルートのキーメカニズム上実現できないものもありますが、大前提としてそのことを理解しておきましょう。